百貨店で店頭販売員の乳がん患者さんの両立支援の事例

2022.12.19

百貨店の人事担当者

問題:放射線治療で一定期間毎日通院が必要なことと手のむくみが出現すると重量物移動は難しいと考えました。
解決:期間限定ですので治療期間は半日、遅番シフトを組みました。また、体調不良時は無理せずバックヤードに行って頂く、10㎏以上のものは2人で持って頂くことにしました。

建設会社の人事担当者
乳がん患者さん
乳がん患者さん

パート勤務なので、治療期間中の収入が下がることを覚悟していました。話し合う場を持てたことで、職場で配慮して頂けること・自分で対処することが明確になりました。

46歳女性、百貨店で店頭販売員(非常勤のパートタイマー)として勤務中。乳がんの手術を受けた。術後放射線とホルモン療法を行う予定。手術後の体調も落ち着き、職場に復帰の相談に行った。

人事担当者は治療サポートのホームページを参照し、仕事内容と症状から配慮事項を検討した。女性は今後手がむくむ可能性、放射線治療のために5週間毎日通院(1時間程度)の必要があることを伝えた。仕事内容は基本立ち仕事で10時~19時である。休憩60分、早番遅番あり。力仕事は、商品の入った段ボールを運ぶ程度である。

上記から人事担当者は店頭販売の継続を提案した。その上で半日勤務、遅番主体のシフト、体調不良時のバックヤードの使用、重量物の制限を配慮事項として挙げた。

女性は作成された書類を主治医に提出し、主治医は書類を基に意見書を作成した。